英単語の覚え方10選|中高生が実践できる科学的根拠に基づいた勉強法

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【中高生向け】英単語の覚え方10選!記憶に残すための効果的な勉強法を解説

2026/11/04

「英単語を何度も勉強しているのに、なかなか覚えられない」「一度覚えたはずなのに、テストでは思い出せない」

そんな悩みを抱えていませんか?

英単語を効率よく覚えるためには、単純に勉強時間を増やすだけでなく、記憶の仕組みを理解し、学習方法を工夫することが大切です。

本記事では、認知心理学や第二言語習得研究の知見を踏まえ、中学生・高校生が今日から実践できる英単語の覚え方10選を解説します。

アクティブリコール(思い出す練習)や分散学習(時間を空けた復習)をはじめ、単語帳の使い方、苦手単語の復習方法、1週間の学習プランまで具体的に紹介します。

自分に合った勉強法を見つけ、英単語を着実に身につけていきましょう。

1. 英単語を覚えられないのはなぜ?

英単語がなかなか定着しない原因は、一つとは限りません。

例えば、次のような学習状況が考えられます。

  • そもそも英単語の学習時間が不足している
  • 英単語を眺めるだけで、覚えたかどうか確認していない
  • 一度覚えた単語を復習していない
  • 単語の発音が分からず、文字と意味が結びついていない
  • 何度も書いているが、答えを見ずに書けるか確認していない
  • 学習量が多すぎて継続できない

ここで注意したいのは、「勉強した」という事実と「記憶に定着した」という結果は異なるということです。

単語帳を30分読んだとしても、翌日に意味を思い出せなければ、その単語はまだ十分に定着していない可能性があります。

逆に、短い時間でも、覚えていない単語を把握して適切に復習できれば、学習を積み重ねやすくなります。

大切なのは、どれだけ時間をかけたかだけでなく、何ができるようになったかを確認することです。

2. 英単語を覚える前に知っておきたい「記憶」の仕組み

英単語の学習では、主に次の3つを意識するとよいでしょう。

① 記憶に入れる

初めて学ぶ単語の発音、つづり、意味を理解する段階です。

② 記憶から取り出す

英単語を見て日本語の意味を答える、日本語を見て英単語を書いてみるなど、覚えた知識を思い出す段階です。

③ 時間を空けて取り出す

一度覚えた単語を翌日や数日後に確認し、長期的に保持できているか確かめる段階です。

学習心理学の研究では、単に繰り返し読むだけでなく、答えを思い出す練習(検索練習)や、学習機会を複数の日に分ける方法(分散学習)が、記憶の定着に役立つことが報告されています。

ただし、あらゆる単語や学習者に同じ方法が最適というわけではありません。

まずは、この仕組みを踏まえて10種類の勉強法を見ていきましょう。

3. 英単語の覚え方10選

① 音声と文字を結びつけて覚える

英単語を覚えるとき、最初に意識したいのが「発音」です。

例えば、environment という単語を覚える場合、文字だけを目で追うのではなく、実際の発音を確認してみましょう。

英単語の知識は、日本語訳だけではありません。どのような音なのか、どのようにつづるのか、どんな意味を持つのかという複数の側面から成り立っています。

実践方法

  1. 単語帳や辞書の音声を聞く
  2. 発音をまねして声に出す
  3. 単語のつづりと意味を確認する
  4. もう一度、文字を見ながら発音する

発音できない単語を無理に文字だけで暗記するよりも、音との結びつきを確認した方が学習しやすい場合があります。

特に中学生は、基本的な文字と音の対応を学ぶことも重要です。

高校生は、アクセントや紛らわしい発音にも注意すると、リスニングや音読の学習にもつながります。

※声に出すだけで必ず記憶が定着するわけではありません。意味を思い出す練習や復習と組み合わせましょう。

② 答えを隠して思い出す「アクティブリコール」

今回紹介する方法の中でも、特に重視したい勉強法です。

アクティブリコールとは、学習した内容を、答えを見ずに記憶から取り出すことです。

例えば、次の単語を見てください。

achieve

意味を確認した後に日本語訳を隠し、「達成する」と答えられるか試してみます。

単語と意味を同時に眺めることと、意味を自力で思い出すことは異なる学習活動です。

KarpickeとRoedigerによる2008年の研究では、外国語の語彙を使用した実験で、正答できるようになった後も取り出す練習を続けることが、その後の記憶保持に大きく寄与しました。

実践方法

  1. 英単語と意味を確認する
  2. 日本語訳を隠す
  3. 英単語だけを見て意味を答える
  4. 正解を確認する
  5. 間違えた単語をもう一度確認する

思い出せなかった単語は、答えを確認してから再挑戦しましょう。

最初からすべて正解できる必要はありません。

思い出せない単語を発見すること自体が、次の学習につながります。

③ 書き写すだけでなく「見ずに書く」

英単語を何回もノートに書く勉強法は、多くの中高生が経験していると思います。

書く練習そのものが悪いわけではありません。

しかし、つづりを見ながら10回書くことと、何も見ずに正しく書けることは違います。

例えば、「必要な」という意味の necessary。

単語を見ながら繰り返し書いても、いざ日本語だけを提示されたとき、正しくつづれるとは限りません。

実践方法

  1. 単語の発音とつづりを確認する
  2. 必要に応じて書いて練習する
  3. 英単語を隠す
  4. 日本語訳だけを見て英単語を書く
  5. 間違えた文字を確認する

特に、英作文や学校の書き取りテストでは、つづりを自分で再現できることが求められます。

書く回数だけを目標にせず、最終的に正しく書けるようになったかを確認しましょう。

なお、英単語の意味を選択する問題と、英単語を自分で書く問題では、求められる能力が異なります。

練習の方法は、できるようになりたいことに合わせて選ぶ必要があります。

④ 接頭辞・接尾辞・語根を利用する

高校生の英単語学習で、ぜひ取り入れたいのが「単語の構造」に着目する方法です。

英単語には、意味を理解する手がかりとなる部分があります。

例えば、否定を表す接頭辞 un- です。

  • happy:幸せな
  • unhappy:不幸な
  • fair:公平な
  • unfair:不公平な

また、-less は「~がない」という意味を表す接尾辞として使われます。

  • hope:希望
  • hopeless:希望のない
  • care:注意・気遣い
  • careless:不注意な

このような仕組みを知ることで、初めて見る単語でも意味を推測する手がかりが得られます。

高校生であれば、さらに語根を利用した学習にも挑戦できます。

ただし、単語の構造だけですべての意味を正確に判断できるわけではありません。

実際の意味を辞書や例文で確認することも忘れないようにしましょう。

⑤ 例文や文脈と一緒に覚える

英単語には、複数の意味を持つものや、文脈によって使い方が変わるものがあります。

例えば、run という単語です。

中学生であれば「走る」という意味を最初に学ぶことが多いでしょう。

しかし、次の英文では意味が異なります。

  • I run every morning.(私は毎朝走ります。)
  • She runs a small shop.(彼女は小さなお店を経営しています。)

単語帳で日本語訳を覚えるだけでは、文章中の意味を正確に理解できない場合があります。

実践方法

  1. 英単語の基本的な意味を確認する
  2. 短い例文を読む
  3. 文の中でどのような意味になるか考える
  4. 必要に応じて、自分でも短い英文を作る

特に高校生は、前置詞との組み合わせや、よく一緒に使われる表現にも注目するとよいでしょう。

最初から長い英文を暗記する必要はありません。

まずは短い例文で、単語の意味と使い方を結びつけることから始めましょう。

⑥ 時間を空けて復習する「分散学習」

英単語の勉強で、見落とされやすいのが復習のタイミングです。

例えば、月曜日に50個の英単語を覚えようとして、その日に何度も繰り返したとします。

学習直後は答えられても、金曜日には多くの単語を忘れているかもしれません。

そこで取り入れたいのが「分散学習」です。

分散学習とは、学習機会を時間的に分けて配置する方法を指します。

Cepedaらによる2006年のメタ分析では、学習と学習の間隔が、その後の記憶保持に影響することが示されています。

実践方法の一例

  • 月曜日:新しい英単語を学習する
  • 火曜日:前日の単語を復習する
  • 木曜日:同じ単語を再テストする
  • 日曜日:もう一度、定着を確認する

この日程は、あくまで取り組みやすい例です。すべての人にとって最適な復習間隔が決まっているわけではありません。

重要なのは、一度覚えた単語を、その日の勉強だけで終わらせないことです。

⑦ 新しい単語と以前に覚えた単語を組み合わせる

単語帳を毎日進めているのに、以前のページの単語を忘れてしまう。

そんな場合は、新しい単語だけでなく、以前に学習した単語を毎日の勉強に組み込みましょう。

例えば、高校生が1日に20分英単語を勉強するとします。

  • 最初の5分:以前覚えた単語の確認
  • 次の10分:新しい単語の学習
  • 最後の5分:間違えた単語の再確認

これは、既習語の復習機会を確保するための実践例です。

新出語と既習語を組み合わせれば、学習の進行と復習を両立しやすくなります。

ただし、まだ十分に理解できていない新しい単語を、最初から大量の既習語に混ぜればよいというわけではありません。

まず意味や発音を理解し、その後の復習に組み込むことが大切です。

⑧ 間違えた単語に学習時間を重点配分する

単語帳の最初から最後まで、すべての単語を同じ回数だけ勉強する必要はありません。

すでに覚えている単語と、何度も間違える単語とでは、必要な練習量が異なるからです。

例えば、単語テストで20問中15問正解した場合を考えてみましょう。

正解した15問にも後日の確認は必要ですが、まずは間違えた5問を優先して復習するという方法が考えられます。

おすすめなのは、単語を次の3段階に分けることです。

  • A:すぐに答えられる
  • B:時間をかければ答えられる
  • C:答えられない・間違える

最初はCを重点的に練習し、Bも繰り返し確認します。

Aについても、日を空けて確認し、忘れていないか確かめましょう。

このように学習時間を配分することで、自分に必要な学習を優先しやすくなります。

⑨ 英語から日本語、日本語から英語の両方向で確認する

英単語を見て日本語の意味を答えられても、日本語から英単語を思い出せるとは限りません。

例えば、

improve →「改善する」

と答えられる生徒でも、

「改善する」→ improve

と書くことは難しい場合があります。

これは、英語を見て理解することと、自分で英語を思い出して使うことが、完全に同じ能力ではないためです。

実践方法

  1. 英単語を見て、日本語の意味を答える
  2. 日本語を見て、英単語を答える
  3. つづりまで必要な場合は、実際に書く
  4. 余裕があれば、その単語を使って英文を作る

大学受験の長文読解では、英単語を見て意味を理解する力が重要になります。

一方、英作文では、伝えたい日本語の意味から適切な英語表現を取り出す必要があります。

学習の目的に合わせて、確認する方向や方法を使い分けましょう。

⑩ 学習結果を記録し、勉強法を改善する

最後に紹介したいのが、自分の学習結果を振り返る方法です。

例えば、毎日30個の英単語を勉強したとしても、翌日に5個しか答えられなければ、学習方法や学習量を見直す必要があるかもしれません。

一方で、安定して覚えられているのであれば、学習量を増やすことも選択肢になります。

記録しておきたい項目

  • 学習した単語数
  • 正解できた単語数
  • 間違えた単語
  • 翌日・数日後の正答状況
  • 次回の復習予定

ここで重要なのは、記録すること自体を目的にしないことです。

学習結果をもとに、次の勉強方法を判断するために記録します。

「覚えられなかったから、もっと長時間勉強する」と考えるだけではなく、「どの方法なら定着しやすいだろうか」と考える。

この姿勢は、英単語学習以外の教科にも応用できるものです。

4. 英単語の勉強法は、自分の課題に合わせて選ぼう

ここまで10種類の英単語暗記術を紹介しました。

しかし、すべてを一度に取り入れる必要はありません。

まずは、自分の学習上の課題を整理してみましょう。

 

こんな悩みがある人

まず試したい勉強法

英単語を読めない

① 音声と文字を結びつける

見れば分かるのにテストで思い出せない

② アクティブリコール

つづりを何度も間違える

③ 見ずに書く練習

長い単語を覚えるのが苦手

④ 接頭辞・接尾辞・語根の活用

長文の中で意味が分からない

⑤ 例文・文脈で覚える

覚えても数日後に忘れてしまう

⑥ 分散学習

単語帳を進めると前の単語を忘れる

⑦ 既習語を組み合わせる

苦手な単語が減らない

⑧ 重点復習

英作文で単語が出てこない

⑨ 双方向の確認

勉強しても成果が分からない

⑩ 学習結果の記録

 

まずは一つか二つの方法から始めて、数日後の定着状況を確認してみましょう。

5. 中高生向け|1週間の英単語学習モデル

英単語の勉強は、一度に長時間取り組むより、日々の学習に組み込むことが重要です。

ここでは、高校生を想定した1日20分程度の学習例を紹介します。

月曜日

新しい英単語を学習し、意味・発音・つづりを確認します。最後に答えを隠して小テストを行います。

火曜日

月曜日に学習した単語を復習します。思い出せなかった単語を確認してから、新しい単語を学習します。

水曜日

新しい単語を学習し、間違えやすい単語を重点的に復習します。

木曜日

月曜日に学習した単語をもう一度テストします。すぐに答えられるものと、まだ不安定なものを区別します。

金曜日

新しい単語を学習し、これまでに間違えた単語を復習します。

土曜日

1週間に学習した単語の確認テストを行います。

日曜日

間違えた単語を復習し、翌週の学習計画を考えます。

このスケジュールは、特定の研究で最適と証明されたものではなく、分散学習と検索練習を取り入れた実践モデルです。

中学生の場合は、最初から20分取り組む必要はありません。5~10分程度から始めるなど、自分の習熟度や生活リズムに合わせて調整してもよいでしょう。

また、1日に覚える単語数も一律に決める必要はありません。

大切なのは、学習を継続し、覚えた単語を繰り返し確認できる仕組みをつくることです。

6. 英単語学習で注意したい3つの勉強法

① 単語帳を眺めるだけで終わる

単語帳を読むことは、意味や使い方を理解するために必要です。

しかし、眺めるだけでは、実際に覚えたかどうか確認できません。

読んだ後には答えを隠して、思い出せるか試しましょう。

② 書いた回数だけで勉強量を判断する

単語を何回書いたかは、学習した量を表す一つの目安にはなります。

しかし、最終的な目標は書いた回数ではなく、必要な場面で正しく思い出せることです。

つづりを覚えるために書く場合も、最後には何も見ずに書く練習を取り入れましょう。

③ 一度正解したら復習しない

学習直後に正解できたとしても、長期間覚えているとは限りません。

一度正解した単語も、時間を空けて確認することが重要です。

特に、定期テストや入学試験に向けた学習では、その場での正答だけでなく、必要な時期まで知識を保持することが求められます。

7. グロシードが大切にしている「自分で学習方法を選ぶ力」

英単語の覚え方には、さまざまな方法があります。

しかし、どれほど優れた勉強法を知っていても、それを実際に使い、継続しなければ学習成果にはつながりません。

また、同じ勉強法でも、生徒の習熟度や学習目的によって適切な取り入れ方は異なります。

自律型進学塾グロシードでは、生徒が自分の学習課題を把握し、必要な学習を考えて取り組むことを大切にしています。

英単語の勉強も同じです。

「自分はどの単語を覚えられていないのか」

「なぜ覚えられなかったのか」

「次はどの方法を試してみるか」

こうした問いを通して、学習方法を考え、実践し、改善していく。

この積み重ねが、英語だけでなく、さまざまな教科に応用できる学習力につながると考えています。

まとめ|英単語は「覚え方」と「復習の仕方」を工夫しよう

英単語を効率よく覚えるためには、ただ繰り返し読む、書くといった作業だけで終わらせず、学習の目的に合わせて方法を選ぶことが重要です。

特に、次の3点を意識してみましょう。

  1. 答えを隠し、自分の力で思い出す
  2. 時間を空けて繰り返し復習する
  3. 学習結果を確認し、次の勉強方法を調整する

今回紹介した10種類の勉強法をすべて実践する必要はありません。

まずは自分の課題に合った方法を選び、今日の英単語学習から一つ試してみてください。

英単語学習で大切なのは、「どれだけ勉強したか」だけでなく、「何を覚え、何ができるようになったか」を確認することです。

自分に合った学習方法を見つけ、少しずつ改善していきましょう。

参考文献

  • Dunlosky, J., et al. (2013). Improving Students' Learning With Effective Learning Techniques: Promising Directions From Cognitive and Educational Psychology. Psychological Science in the Public Interest, 14(1), 4–58. https://doi.org/10.1177/1529100612453266
  • Karpicke, J. D., & Roediger, H. L. (2008). The Critical Importance of Retrieval for Learning. Science, 319(5865), 966–968. https://doi.org/10.1126/science.1152408
  • Cepeda, N. J., et al. (2006). Distributed Practice in Verbal Recall Tasks: A Review and Quantitative Synthesis. Psychological Bulletin, 132(3), 354–380. https://doi.org/10.1037/0033-2909.132.3.354

※本記事では、学習科学の研究知見と、中高生が取り組みやすい実践例を区別して紹介しています。記載した学習時間や復習間隔は一例であり、すべての学習者に共通する最適な方法を示すものではありません。